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企画運営枠 (zacky1972, im, ながひさ) Free
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Description
NxやSIMD / ベクトル命令による高速化の勉強会です。
1994年発売の初代PlayStationや,2000年発売のPlayStation 2の時代から,スーパーコンピュータで培われてきた並列計算の技術が一般の民生品に使われるようになってきました。2021年3月には次期ARMアーキテクチャとなるArmv9アーキテクチャではスーパーコンピュータ富岳で用いられるベクトル命令SVE/SVE2が採用されます。新興のISAであるRISC-Vでもベクタ拡張を搭載したD1 chip搭載のIoTボードが市販され,2021年6月にはIntelがベクタ拡張を搭載したRISC-Vチップを含む高性能RISC-Vチップを作ると発表がありました。SIMDについてはこれに先んじて普及しており,広く普及している現行のArmv8アーキテクチャに搭載されています。GPUも基本的にはSIMDアーキテクチャをしています。
このような技術について理解を深めていき,並列処理に長けたElixirとNxに取り入れていこうというのが,本勉強会の主旨です。2018年に最初のバージョンをリリースしたPelemayは,そんな技術の先駆けでした。2021年の現在ならば,Elixir向けの機械学習を実現する心臓部であるNxを高速化するのに,Pelemayで培ったSIMD命令を含むネイティブコードを生成する技術が生かされるのではないかと思っています。
第3回の今回は,Nxと,Nxをより高速に動かすことができるEXLAを動かしてみたいと思います。EXLAは以前だとビルドするのにとても時間がかかっていたのですが,現在だと環境によってはビルド済みのイメージを利用できるので,かなりお手軽に使えるようになりました。最近,Nx/EXLAはIntel/AMD CPUのPCだけではなく,M1 MacやNVIDIA Jetsonでも動くようになりましたよ。いろんな環境で動かしてみたいと思います。
本勉強会の内容は録画してPelemay YouTube チャネルにて公開する予定です。質疑応答も含めて公開するので,公開されても構わないという方のみ参加をお願いします。